埋文データ

まとめ

 VI郭・東光寺ビョウについては現在のところ、(1)大規模な造成を行ってまでもつくり出された平場の状況(2)内郭群内における位置的な関係(3)建物跡群などが見られない状況などを考え合わせると、「馬場」としての機能推定が有力ですが、これは今後継続されて行われる発掘調査を通して、より詳細が明らかになってくることと思われます。

本佐倉城跡全体図(S=1/8000)

本佐倉城跡全体図




I郭 城山 掘立柱建物跡が広範囲に存在し、主殿に相当する。
II郭 奥ノ山 方形土壇を持つ掘立柱建物跡が存在し、佐倉妙見宮に比定される。
III郭 倉跡 掘立柱建物跡が広範囲に存在し、常御殿施設に比定される。
IV郭 無名郭 III郭の虎口施設にあたる郭。
V郭 東山馬場 馬場施設の存在が想定される。
VI郭 東光寺ビョウ 馬場?
VII郭 セッテイ 小規模ながら独立した機能を持っていた可能性が高く、接待館に比定される。
  根小屋 主郭群の南辺をめぐる腰曲輪群。下級家臣屋敷地に比定される。


VIII郭 荒上 外郭群最大の面積を有する。中級家臣屋敷地や馬場施設に比定される。
IX郭 向根古屋 宿営地や下級家臣屋敷地に比定される。
X郭 (佐倉根小屋)  
印旛郡市文化財センター 1995『本佐倉城跡発掘調査報告書―戦国 佐倉城の調査―』から

 

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