公益財団法人印旛郡市文化財センター



有償図書の案内

公益財団法人印旛郡市文化財センター
発掘調査報告書のご案内 (令和6年2月1日現在)


千葉県柏市
寺下前遺跡(第21次)
寺下前遺跡(第21次)発掘調査業務委託

 調査は宅地造成に伴って、東西2地点の地点合計931㎡に対して本調査が行われました。今回の調査は平成11年に第1次調査を実施して以来、第21次となりました。これまでに検出された遺構は縄文時代をはじめ古墳時代、中世と多岐にわたりますが、主体は縄文時代です。縄文時代中期の集落やトンネル状遺構が検出され、フラスコ状土坑も多数検出されました。
 出土遺物は縄文土器深鉢を中心として、阿玉台Ⅱ式から加曽利EⅠ式にかけての土器が多数を占めます。本遺跡の北西に隣接する小山台遺跡からは縄文時代早期の炉穴が検出されており、前期黒浜期には集落の形成が始まったものとみられます。遺構は寺下前遺跡の西側となる小山台遺跡近接地に濃密に分布しており、本遺跡は小山台遺跡と同一の大規模集落の周縁にあたることが確認されました。


書名 寺下前遺跡(第21次)
副書名 寺下前遺跡(第21次)発掘調査業務委託
シリーズ名 公益財団法人 印旛郡市文化財センター発掘調査報告書
シリーズ番号 第387集
刊行年月日 2023年3月
備考 頒価2,000
重量525g

千葉県佐倉市
佐倉城跡(歴博第13次)
人間文化研究機構(城内)国立歴史民俗博物館基幹・環境整備
(駐車場給排水設備等改修)工事に伴う埋蔵文化財調査業務委託

 下総地域を代表する近世城郭、佐倉城跡の調査報告書である。 今回の歴博第13次調査区は、国立歴史民俗博物館本館前の駐車場部分、佐倉城内の椎木曲輪と呼称される地区である。 調査では近世・近代の2時期にわたる遺構群が検出された。近世では全長20m以上のスロープ付きの大型廃棄土坑が、 佐倉城内で初めて検出された。内部からは中国産の皿や鉢、国産の白天目茶碗、肥前産の呉器手碗、京焼風鉢など 17世紀から18世紀末葉にいたる各種の陶磁器類が出土した。この他にも鬼のような形相の棟端瓦、 金箔などこれまでの調査では見られなかった遺物が多数出土した。 また大型廃棄土坑の上面からは、佐倉連隊の石敷の基礎地業が検出された。 基礎石の状況からは建物の拡張や、軟弱な地盤の大型土坑部分では大きな石を支えるために、 木杭で補強していたことなども明らかとなった。


書名 佐倉城跡(歴博第13次)
副書名 人間文化研究機構(城内)国立歴史民俗博物館
基幹・環境整備(駐車場給排水設備等改修)工事に伴う埋蔵文化財調査
業務委託
シリーズ名 公益財団法人 印旛郡市文化財センター発掘調査報告書
シリーズ番号 第381集
刊行年月日 2022年3月
備考 頒価3,000
重量626g

千葉県匝瑳市
多古田低地遺跡
-豊和 埋蔵文化財調査業務-

 調査は圃場整備事業に伴い行ないました。 事業は、平成16年度から計画されて、平成23年度から「椿海地区」と、平成24年度から「豊和地区」と順次調査を行ってきましたが、今回の報告書はこのうち豊和地区分をまとめたものです。 本遺跡周辺は、県内でも有数な丸木舟の出土地です。遺跡は旧椿海の汀線沿いに所在しています。昭和37年に水田の土地改良工事に伴って水路を引いたところ、多量の縄文土器や丸木舟を含む木製品が出土し、慶応大学により緊急調査が行われました。 当時の木製品の中には、漆塗りの杓子が含まれており、縄文時代晩期の人々が、現在の変わらない漆工芸技術を持っていたことで全国的にも注目されました。 今回の調査は、その慶応大学の調査地点から東に約120mの近隣が対象となっています。本調査対象面積は492㎡と狭小ですが、慶応大学の調査より多くの丸木舟と櫂、木胎漆器や飾弓などのほか、当時は縄文時代後・晩期の指標にもなった安行式よりも、後期の加曽利B式を主体とする土器群や東北地方との関係が示唆される三十稲場式なども確認されました。 さらに、中期後葉の土器群や早・前期の土器も若干含まれるなど、遺跡の時代はさらに古くなる可能性が出てきました。 刊行にあたっては、中央大学の小林謙一先生による出土土器のC14測定の結果や、国立歴史民俗博物館の箱﨑真隆先生らのご協力による 丸木舟の年代測定による分析結果を附章として収録しています。



書名 多古田低地遺跡
副書名 豊和-埋蔵文化財調査業務-
シリーズ名 公益財団法人 印旛郡市文化財センター発掘調査報告書
シリーズ番号 第367集
刊行年月日 2020年3月
備考 別添木製品等
写真図版CD付き
頒価6,000
重量1500g



千葉県成田市
畑ヶ田遺跡群Ⅰ 川栗遺跡群Ⅱ
(第1・2・3地点)
-医学部附属病院予定地埋蔵文化財調査委託-

 畑ヶ田遺跡群Ⅰは、根木名川上流域に分布する中規模な遺跡である。 住居出土の鉄斧は古墳時代中期の集落跡出土事例としては、印旛地域2例目となるものである。 このほかにも古墳時代後期の住居跡から青銅鏡が出土するなど、特徴的な遺物群が注目される。



書名 畑ヶ田遺跡群Ⅰ 川栗遺跡群Ⅱ(第1・2・3地点)
副書名 医学部附属病院予定地埋蔵文化財調査委託
シリーズ名 公益財団法人 印旛郡市文化財センター発掘調査報告書
シリーズ番号 第366集
刊行年月日 2020年3月
備考 頒価1,100
重量780g


これらの有償図書は、レターパックライトにて郵送いたします。
送料はご負担いただきますので、申し込みの際は、必ず問い合せ下さい。


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