最近では、コンピューターを使った実測も行われています。
たとえば、「ビジョンドラフティングシステム」という機器があります。
カメラでモニター画面に投影された土器を、
画面のポインターと連動するペンでなぞることで、
形や文様、器面の調整を描くことができます。
しかし、深く施された文様や粘土を貼り付けた文様の起伏、
細かい調整の痕跡などの表現は、人間が修正・
補足して実測図を仕上げます。
▲修正・補足前
ビジョンドラフティングシステムによる
立面実測
ビジョンドラフティングシステムによる
平面実測
▲修正・補足後
このほか、デジタルカメラで
撮影した
遺物の
画像をパソコンで
縮尺やコントラストを
調整した上で紙に
出力し、その紙の上にトレーシングペーパーをかけてなぞり、
修正・補足して実測する方法もあります。
このようにデジタルカメラと
画像編集ソフトの進化とともに、
実測方法も
進化しています。
▲合成前の画像
▲合成前の画像