いせきQ&A
発掘調査ってどんな流れなの?

いんば君: 印旛郡(いんばぐん)市内では、毎年数多くの発掘調査(はっくつちょうさ)がおこなわれているけれど、発掘調査(はっくつちょうさ)は、いったいどのように行われているの?

ムササビ博士: 遺跡(いせき)の存在が確認(かくにん)されてから、遺跡の発掘調査が終了するまでには、いくつかの段階があるのだよ。まずは、『現地踏査(げんちとうさ)』だ。遺跡(いせき)を壊すような開発(かいはつ)が計画されると、計画された遺跡(いせき)が存在するかどうかを確かめる調査なのだよ。

いんば君: 本当の発掘調査(はっくつちょうさ)はいつ始まるの?

ムササビ博士: もうちょっと待ってね。発掘調査をはじめるためには、周到(しゅうとう)な準備が必要になるのだよ。現地踏査により遺跡の存在がわかると『確認調査(かくにんちょうさ)』が始まるよ。確認調査は、その区域(くいき)の一部を発掘して、地中深くに眠っている遺跡がムラなのか、いつ頃のものなのか、どのくらいの広さになるのかなどを調(しら)べるために行われるのだね。

いんば君: あ、そうか。遺跡を発掘するにはいろいろな準備があるんだね。

ムササビ博士: 確認調査が終わって、遺跡の範囲と内容がわかった後に、やっと遺跡の全面(ぜんめん)的な調査が始まるのだよ。この調査を『本調査(ほんちょうさ)』と言うよ。

いんば君: いいなぁ、僕も一緒に発掘したいよう。

ムササビ博士: 調査の間に、地域の住民や研究者(けんきゅうしゃ)を対象(たいしょう)に『現地説明会(げんちさつめいかい)』『体験発掘(たいけんはっくつ)』など、調査中の遺跡(いせき)を活(い)かした普及活動(ふきゅうかつどう)が行われるよ。興味が湧(わ)いたらいつでもおいでね。さて、これで大まかな発掘調査の流れがわかたかな?!今度は、写真を見ながら説明していくからね。

 
 


 
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